シンガポールのチャンギ国際空港は、シンガポール政府が世界のハブ空港としての成長に力を注いでいるアジアで最大の空港ですから、チャンギ国際空港でトランジット(乗り継ぎ)して各国に出かける方も多いのではないでしょうか。
チャンギ国際空港はとても広くてきれいで、その設備・サービスは、世界の空港ランキング(スカイトラックス社発表)ではもう何年も連続して1位をキープしています。
今回は、そんなチャンギ国際空港でトランジット(乗り継ぎ)するなら、押さえておきたい3つのことを紹介させていただきます。
チャンギ国際空港のマップ
チャンギ国際空港は広大ですから、位置関係などを把握しておくと効率よく行動できますので、まずはチャンギ国際空港のマップから紹介します。
チャンギ国際空港は現在は3つのターミナルからできていて、建設中の第4ターミナルが完成すれば4つのターミナル構成になります。
それぞれのターミナルは無料のスカイトレインで結ばれていて、行き来は自由ですし、その気になればコの字型に配置されている各ターミナルを、歩いて往復もできます。
スカイトレインの乗り場は、日本語で書かれている案内板もありますので、見つけるのは難しくないと思います。
上の全体図でいう第3ターミナルと第2ターミナルの左側は、第3ターミナルと第2ターミナルをスカイトレインで行き来できます。
上の全体図の、第3ターミナルと第2ターミナルの右側、第1ターミナルへの連絡通路につながる箇所は、それぞれ第1ターミナルと行き来できるスカイトレインが走っていますが、第3ターミナルと第2ターミナルを結ぶスカイトレインはありません。
この場所で第3ターミナルと第2ターミナルを行き来したい場合、シャトルバスが出ていますので、シャトルバスを利用すると良いでしょう。
それぞれのターミナルの詳細はPDFのパンフレット『Shop & Dine Guides』が用意されているので最新のものを入手してください。
上で紹介しましたパンフレットは英語/中国語/インドネシア語しかありませんので、念のため英語版をダウンロードして、これから紹介するサービスに必要な個所をマークしておきました。
画像はクリックで拡大表示しますので、必要でしたらご覧ください。
第1ターミナル(T1)
第2ターミナル(T2)
第3ターミナル(T3)
チャンギ・トランジット・プログラム
プログラムの概要
2016年4月1日~2017年9月30日の間(両日を含む)に発行された航空券で、2018年3月31日までの期間にシンガポールで乗り継ぎをする場合、空港内各種施設で使えるS$20相当のクーポン「チャンギ・ダラー・バウチャー(CDV)」を受け取ることができます。
なお、このプログラムはチャンギ国際空港を乗り継ぎで利用する人が対象で、チャンギ国際空港が目的地の場合や出発地の場合は適用されませんのでご注意ください。
このプログラム、昨年も2017年3月31日までとして行われていて、私たちも利用しました。
毎年1年で区切って繰り返されるプログラムなのかもしれませんね。
二人分だったのでS$20×2人分でS$40(約3,250円)のバウチャーをもらい、お土産の購入費に利用しました♪
もし家族4人だったらS$80(約6,500円)になります。もらっておきましょう!
他にも、第2ターミナルおよび第3ターミナルの「アンバサダー・ラウンジ(Ambassador Transit Lounge)」の1回の利用(最大2時間まで)にも使えます。
ラウンジには、シャンプーやボディーソープが置いてあるシャワールームや、軽食、飲み物、無料Wi-Fiなどが揃っているので、長旅の後のシャワーや、日本から着てきた服を夏服へ着替えをして、一息つくのにちょうど良いですね。
クーポンの受け取り場所
第2ターミナルまたは第3ターミナルの「iShopChangiコレクションセンター」で受け取ります。
「iShopChangiコレクションセンター」の場所は最初に紹介したパンフレットの地図でマークしておきましたが、Web用の字の荒い地図なので、本物をダウンロードして照らし合わせていただくと分かりやすいかもしれません。
<2017/05/16 追記>
下の写真は左が第2ターミナルのiShopChangiコレクションセンターで、右が第3ターミナルのiShopChangiコレクションセンターです。
クーポンの受け取りかた
パスポート、搭乗券、旅程の全行程が記載された航空券(E-チケットを用意する)の3つを提示すれば、特に英語で請求しなくてもわかってくれます。
確実に受け取るために
シンガポールエアーを使ってのトランジットなら大抵は適用になると思いますが、適用条件が細かく指定されていますので、必ず以下の公式サイト(日本語)で最新の詳細をお確かめくださいネ。
フリーシンガポールツアー
チャンギ国際空港での、待ち時間が長い人もたくさんいらっしゃると思います。
私の経験でのチャンギ国際空港での待ち時間は、プーケット(タイ)やデンパサール(バリ島)に旅行した時で2時間~2.5時間程度でしたが、昨年のマナドでの往路のチャンギ国際空港での待ち時間は、なんと17時間以上!
せっかくの長時間の滞在なので何かできないかと調べて見つけたのが、この無料のシンガポール市内観光『フリーシンガポールツアー』です。
ツアーの概要
『フリーシンガポールツアー』はシンガポール航空、シンガポール政府観光局、チャンギ国際空港による共同企画で、「文化遺産ツアー」と「シティサイツツアー」の2種類が用意されていて、一時的に入国してシンガポールの街や、マーライオン公園、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイなどに訪れます。
時間が短いので、「充分に観光できる」とまでは言えませんが、シンガポール観光が目的ではない、いわゆる『ついで』としては充分楽しめると思います。
ツアーの受付
第2ターミナル乗り継ぎラウンジF50-60に入り口近く、または第3ターミナル乗り継ぎラウンジA近くにある、フリーシンガポールツアー(FST)受付カウンターでツアー出発の1時間以上前にツアーに登録してもらいます。
受付の場所は最初に紹介しましたパンフレットのMAPにもマークしておきましたのでご確認ください。
昨年私たちが行ったときは第2ターミナルで受付をしましたが、受付カウンターの様子は、据え付けられた店のカウンターという感じではなく、日本で言う屋台のような、床に置かれている小さなカウンターでした。
<2017/05/16 追記>
下の写真は第3ターミナルのカウンターですが、第2ターミナルのカウンターも同じデザインです。「Free Singapore Tour」と書かれていますね。
大きな荷物は預ける
海外旅行となると、乗り継ぎがある場合は特に、荷物のロスト(紛失)やディレイ(荷物だけ遅れる)に備えるため、機内持ち込み荷物が多くなりますよね。
シンガポールは夜でもかなり暑く、そんな荷物を持って行動するのは大変ですので、手荷物一時預かり所に預けると、より観光を楽しめます。
第1から第3ターミナル全てに荷物一時預かり所はありますので、前後の予定を考慮して預けるターミナルを決めると良いでしょう。
場所は最初に紹介しましたパンフレットのMAPにもマークしておきましたのでご確認ください。
料金は大きさや数にもよりますが、昨年私たちが預けた、機内持ち込みぎりぎりのサイズの荷物2個では、500円しませんでした。
文化遺産ツアー
日が沈んでいない明るい時間帯に市内を観光する、2時間半のツアーです。
登録締め切り | ツアー出発時刻 | ご搭乗便の出発時刻 |
午前08:00 | 午前09:00~午前11:30 | 午後13:30以降 |
午前10:30 | 午前11:00~午後14:00 | 午後16:00以降 |
午後13:30 | 午後14:30~午後17:00 | 午後19:00以降 |
午後14:30 | 午後15:30~午後18:00 | 午後20:00以降 |
※ 2017/4の情報です。この内容は参考とお考えいただき、最新の情報は公式サイトで確認してください。
シティサイツツアー
夜景やライトアップが楽しめる、2時間半のツアーです。
昨年私たちはこのツアーに参加しました。
このツアーの場合、帰ってくるのが遅い時間になりますので、ラウンジで食事をしようと考えている人は、ツアー出発前に済ませましょう。
帰ってきてからではラウンジの食事の充実度が下がっていて、普段は充実していても、遅い時間には軽食のみとなってしまうラウンジがほとんどです。
下の写真はマーライオン公園とガーデンズ・バイ・ザ・ベイのナイトショー『ガーデンラプソディ』の様子です。
iPhoneで動画を撮ってみましたが設定を間違えたようでぼけちゃてます。。。
ご覧になる方は、雰囲気だけお伝えする動画としてご覧ください。
(かなり小さくしてありますが、雰囲気をお伝えするため、音がでます。)
ナイトショー『ガーデンラプソディ』は、ツアーの時間の都合で最後まで見ることはできませんでしたが、かなり迫力のある美しいショーでした。
この動画ではさっぱり伝わらないでしょうが。。。
登録締め切り | ツアー出発時刻 | ご搭乗便の出発時刻 |
午後17:00 | 午後18:00~午後20:30 | 午後23:00以降 |
午後18:30 | 午後19:30~午後22:00 | 午前00:30以降 |
※ 2017/4の情報です。この内容は参考とお考えいただき、最新の情報は公式サイトで確認してください。
フリーシンガポールツアーをご希望の場合は、お出かけの前に公式サイトで最新の詳細をご確認ください。
プライオリティ・パスでラウンジ満喫
チャンギ国際空港にはプライオリティ・パスで入れるラウンジが11か所もあり、どのラウンジもとても居心地の良いラウンジになっています。
シャワーを浴びることもできますし、食事は軽食のみならずホットミールのレベルも高く、ラウンジによってはアルコールもフリーで提供してくれるラウンジもあります。
日本の空港ラウンジとは比較にならないほどサービスが充実していて、待ち時間の食事ぐらいなら、ラウンジの食事で十分かもしれません。
年に1~2回海外旅行に出かける方は、プライオリティ・パスを持っていると空港内での待ち時間が格段に快適になります。
プライオリティ・パスで入れるラウンジも最初に紹介しましたパンフレットのMAPにマークしておきましたので、興味があればご覧ください。
ラウンジの様子は「チャンギ空港 プライオリティパス」で検索すれば、紹介なさっている方はたくさんいらっしゃるので、情報は簡単につかめると思います。
<2017/05/16 追記>
私も先日の旅行で5か所ほど回ってきましたので、別のページで紹介させていただきました。
プライオリティ・パスとは
世界130か国、500都市、1000か所以上のラウンジに入ることができるパスで、通常は3種類の会員資格のうちどれかを選んで年会費を払って会員になります。
タイプ | スタンダード | スタンダード・プラス | プレステージ |
年会費 | US$99 | US$249 | US$399 |
本人利用料金 | US$27 | 無料利用10回 その後のご利用料金US$27 |
全て無料 |
同伴者利用料金 | US$27 | US$27 | US$27 |
プレステージクラスのプライオリティ・パスを無料で手に入れる
実はこのプレステージクラスのプライオリティ・パスを無料で手に入れる方法があります。
楽天カードのプレミアムクラスに申し込めば、無料でプレステージクラスのプライオリティ・パスを発行してもらえるのです。
無料とは言っても、楽天プレミアムカードの年会費が必要になってきますので、完全に無料ではないですが、プレステージクラスのプライオリティ・パスの年会費はUS$399(約43,000円)ですから、楽天プレミアムカードの年会費10,800円(税込)は1/4の年会費です。
ちなみに、我が家は楽天ポインターなので、楽天グループのサービスをめちゃめちゃ活用しているため、楽天プレミアムカードのにランクアップすることで一般カードを利用したときより多くなるポイントで、年会費は払えてしまいます。
楽天ポインターで海外旅行によくいく方は、楽天プレミアムカードがオススメです!
私の場合この情報は、昨年の大量の待ち時間をどう活かすかでいろいろ調べていてやっと知ることができ、昨年初めて申し込んだのですが、もう10年以上「楽天ポインター」で10年以上毎年海外旅行に行っているのに、なんともったいないことをしていたのだろうと悔しい思いをしました。
私たちのようなダイバーは毎年ダイビング旅行に出かけている方が多いので、今回紹介させていただきました。
ちなみに、楽天カードには「楽天カード」「楽天PINKカード」「楽天銀行カード」「楽天ANAマイレージクラブカード」「楽天カードアカデミー」「楽天ゴールドカード」「楽天ビジネスカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」ととても多くの種類がありますが、プライオリティ・パス会員カードを無料で発行出来るのは「楽天プレミアムカード」と「楽天ブラックカード」のみです。
さらに「楽天ブラックカード」になると、同伴者2名様まで利用料無料になります。
ここで注意したいのが「楽天ゴールドカード」。
ゴールドとはいっても、通常のカード会社のゴールドカードとは違います。
プライオリティ・パス会員カードも発行できないのでご注意ください。
楽天プレミアムカード
- 年会費:10,800円(税込)
- 家族会員年会費540円
- 楽天ETCカード年会費が永年無料
- 新規入会&利用で最大15,000ポイントプレゼントなど常に何かキャンペーンあり
- 楽天市場でのお買い物がいつでもポイント5倍
- 楽天プレミアム(年会費:3,900円 税込み)が1年間無料
- プライオリティ・パスに無料で申し込み可能(本人のみ適用)
- 旅行傷害保険:傷害死亡・後遺障害保険金最高5,000万円を補償など
などなど、他の会社のゴールドカードと比較してもお得なカードだと思います。
プライオリティ・パスは楽天プレミアムカードに申し込み/切り替えの手続き完了後に、楽天E-NAVIでも申し込むことができます。
最短で約1週間前後で入手できたという情報もありますが、楽天E-NAVIの説明では「約2週間程度」と書かれていますので、余裕を持って申し込むことをおすすめします。
楽天ブラックカード
- 年会費:32,400円(税込)
- 家族会員年会費無料
- 楽天ETCカード年会費が永年無料
- 楽天市場でのお買い物がいつでもポイント5倍
- 楽天プレミアム(年会費:3,900円 税込み)が1年間無料
- 限度額が最高1,000万円
- プライオリティ・パスに無料で申し込み可能(本人と同伴者2名まで適用)
- 旅行傷害保険:海外最高1億円・国内最高5,000万円を補償など
- コンシェルジュサービス付帯
などなど。
楽天ブラックカードはインビテーション制で、インビテーションなしでの取得は難しいそうです。
楽天ブラックカードの申し込み画面には以下のように書かれています。
楽天ブラックカードは、原則、楽天カード・楽天プレミアムカードをお持ちの方の中から選ばれたお客さまへご案内させていただいております。
楽天プレミアムカードを持っていて、それなりに使用していれば2年ほどで届くという情報もあるようですが、取得条件は公開されていませんので謎です。
このインビテーションには、5年間、年会費無料と書かれているそうで、我が家にも届いて欲しいと期待しているのですが、楽天カード歴4年ほど+楽天プレミアム歴1年の現在、まだ届いておりません。。。(苦笑
まとめ
いかがでしたか?
乗り継ぎでの待ち時間は無駄な時間に思えますが、チャンギ国際空港の場合は、お買いものはもちろん、その他にも訪問者を楽しませる工夫が満載です。
パンフレットを見ると、内容は英語で書かれていますが、おなじみのブランド名もちらほらと見受けられるので、女性の場合は、ショッピングだけでも数時間は軽く過ごせるのではないでしょうか。
5つのテーマのガーデン
ショッピングに興味がない場合は、屋内/屋外にあるの庭園を見て回るだけでも楽しめます。
第1ターミナル
サボテンガーデン
第2ターミナル
- エンチャンテッドガーデン
- オーキッドガーデン
- ヒマワリガーデン
第3ターミナル
空港施設としては世界初のバタフライガーデン
子供連れでも安心
子供連れの場合も、多くの遊具やアクティビティのコーナーが設置されているので、子供たちも楽しめますし、ベビーと一緒の場合は、給湯器などを備えた、ママのプライバシーを守るベビーケアルームまであります。
事前に何があるか調べておこう
チャンギ国際空港での乗り継ぎ時間が長い人は、事前にどこに何があるかを調べておくと、待ち時間も楽しく有意義に過ごせます。
今回は特に押さえておきたいプログラムを2つと、ラウンジについて紹介させていただきましたが、最初に紹介しましたチャンギ国際空港のパンフレットをダウンロードして、是非事前に下調べしてお出かけくださいね。
世界ナンバーワンの空港を観光しちゃいましょう!